慰謝料の相場|札幌で不倫・浮気の慰謝料請求に強い弁護士による【不倫慰謝料相談サイト】

コラム

慰謝料の相場

本日(令和7年1月12日)では、中居正広メンバー(元メンバー?)の報道で、9000万円の解決金についての論評等も散見されているところです。
この件はどういう問題があってどういう示談がなされたのか不明ですので、有意義な論評というのは今のところは難しいのではないかと考えております。(9000万円という金額も実際と異なる可能性があります。ただ、加害行為があってその慰謝料の他に、勤務先の企業を辞めてフリーとして同様の仕事をするのも困難なダメージを受けたということであれば相当の逸失利益も損害賠償請求することは考えられますので、必ずしもおかしな金額だと断ずることはできません。)

この件についてSNS等で色々と言われている中で、慰謝料の相場ということがでてきます。

ここでいう「相場」ということについて、慰謝料について何か「正しい」金額というものを指すと誤解されているのではとも思います。慰謝料の「相場」といえるのは、訴訟になったときに裁判所が出すであろう金額の幅というものに過ぎません。

弁護士としては、裁判になって判決になったときに裁判所が下すであろう「相場」を考えて、裁判前の交渉をしたりします。

繰り返しますが、「相場」というのは裁判所が判断するであろう金額ということでしかないです。何か「正しい」慰謝料金額なのか、というのとは、次元の違う話です。

不倫の慰謝料として、あるいは性加害の慰謝料として、いくらが正しい金額なのか、というのは客観的に決められるものではないと考えます。

個人的には、不倫相手に対する慰謝料の金額は現状でも不当に高額だと考えますし、性加害の事案など犯罪被害等の事案での慰謝料はもっと高額であるべきではと考えています。

 

 

不倫の慰謝料の相場

裁判所で不倫の慰謝料として認められるのは、通常は100〜200万円の間と実務的には考えられていたと思います。200万円だと高いなという印象です。

東京の弁護士のSNSでの投稿などを見ると、この相場は下がっているようです。東京地裁の流れは、徐々に地方に波及しますので、北海道の裁判所での不倫の慰謝料の金額は下がってくるのではないかと考えます。

 

不倫相手に対するものではなく、夫婦間の不倫の慰謝料請求でも裁判所が認めた金額が100万円という札幌での事案もありますので、不倫で数百万円の慰謝料を取れると考えるのは期待外れに終わることがあります。