債務不存在確認訴訟|札幌で不倫・浮気の慰謝料請求に強い弁護士による【不倫慰謝料相談サイト】

コラム

債務不存在確認訴訟

旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)が被害申告者のうち何人かに対して債務不存在確認訴訟を提起しているとの報道があります。

そのうち1人に対する債務不存在確認訴訟は、損害賠償債務が無いということで訴訟が終了したという報道もありました。

 

債務不存在確認訴訟というのは、文字通り、被告に対して原告が債務を負っていないこと(不存在)を確認することを求める訴訟です。

債務不存在確認訴訟は、請求を受けている側(債務者とされる側)が原告となって、請求する側(債権者とされる側)を被告として訴えるものです。

よくある訴訟の関係ですと、何らかの債権があるのであれば、債権があると主張する側(債権者と主張する側)が原告となって債務者とされる側を被告として訴訟を起こして請求することになります。

 

故ジャニー喜多川氏の性加害の問題で、債務不存在確認訴訟に至った被害申告者についてはそれぞれの事情があり、旧ジャニーズ事務所で個々の事案での判断で訴訟提起に至ったのでしょう。
報道だけでは見えない部分も多いので、その妥当性等については私には分かりません。

 

 

債務不存在訴訟の一般論としては、訴訟外での解決が難しい状況なのに請求側が訴訟提起をしない場合などに請求を受けている側が裁判での解決を期待して提起します。
請求側としては、単に債務不存在だけを争っても労力が無駄になるので、反訴提起をして、債務不存在確認訴訟の原告に対して裁判で請求するということになる流れが通常と考えます。
たとえば、損害賠償請求の事案において請求する側が過剰に大きな金額の支払いを求めて交渉が進まないとか、異常な回数とか時間帯で請求の連絡をしてくるとかの場合に、紛争解決の場を裁判所に移すということに債務不存在確認訴訟を利用することができます。

 

不貞の慰謝料請求権(債権)についていえば、配偶者が不貞行為を行った他方配偶者が債権者となりますから、その他方配偶者が不貞相手を相手方として慰謝料請求をして、訴訟前に示談とならないのであれば訴訟を起こして請求するということになるのが通常の流れです。
不貞の事実が無いのに不貞の慰謝料を支払えと要求してきたり、不貞の慰謝料としては過大な金額の支払いを要求してきたりして訴訟外での解決(示談)が難しいのに請求する側が引き下がらずに精神的・時間的な負担が大きいとか、自宅や職場に押しかけてきて請求したりして困るといった場合に、請求を受けている側は債務不存在確認訴訟を提起することで、裁判所での適切な解決のルートに乗せることができます。
不貞の慰謝料の請求をしてきたのに、回答を出しても返答がなく宙ぶらりんの状態に置かれて落ち着かないという場合に、早期の解決を進めるために債務不存在確認訴訟をするという選択もあります。